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「to184_hatamoto6-1.mp3」31MB
<今回の音声は。。。>
佐々木味津三作、「旗本退屈男」、第六話「身延に現れた退屈男 前編」です。
微妙な長さで迷ったのですが、二回に分けてアップすることにしました。朝霧の山路の奥の身延街道。
ふいに、二人の馬子が罵り合う声が響きました。
どうやらお客を取り合っている様子です。そこへ、退屈そうに声をかけたものがありました。
もちろんそれは言うまでもなく、あの旗本退屈男、早乙女主水之介その人です。
音声に使った本は。。。
昭和26年3月30日発行
出版社:春陽堂
「旗本退屈男 前編」
著者:佐々木味津三
「旗本退屈男」について
昭和3年から書かれた「右門捕物帳」の次の年、昭和4年から書かれた大衆小説。
両作品とも発表された翌年に映画化され、大人気となった。
主人公早乙女主水之介のトレードマークになっている額の三日月傷は、31歳の時に7人組の剣客と戦った時についたもの。
この三日月傷は江戸中で有名で、知らない者はないという設定である。
普段は頭巾や編み笠で顔を隠しているが、いざというときに顔を出し、三日月を見た人は恐れ入ってしまう。
三日月傷を水戸黄門の印籠代わりに、悪者を懲らしめる、勧善懲悪の痛快な作品。
ちなみに、映画やテレビドラマでおなじみの「天下御免の向こう傷」の決め台詞は小説では出てこない。
差別的な表現などは言い換えたり、飛ばしても意味の通るものは飛ばしてよんでいます。あらかじめご了承ください。