朗読「日本怪談全集 庭の怪」田中 貢太郎

怪談(田中貢太郎)

「日本怪談全集 庭の怪」
作:田中 貢太郎(1880~1941)
読み手:武葉槌
2017年5月作成

  

 

<今回の音声は。。。>

庭で相撲をとる二人の子供。
一体この子供達は何者なのでしょうか。

 

「日本怪談全集」について

以下、田中貢太郎先生のはしがきです。

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「日本怪談全集」序
田中貢太郎

 私が最初に怪談に筆をつけたのは、大正七年であつた。それは『魚の妖・蟲の怪』と云ふ、中央公論に載せたもので、『岩魚の怪』と『蠅供養』の二つからなつてゐた。
 ところで、幸か不幸か、其の怪談の評判がよかつたので、彼方此方から怪談を頼まれるやうになつて、長い間怪談ばかり書いた。それは私が支那の怪談が好きで、晉唐小説六十種、剪燈新話、聊齋志異などと云ふやうな物を手あたりしだいに讀んでゐた關係から、怪談に特殊な興味を覺えてゐたことも原因してゐるのであらう。
 そして、怪談が出來るに從つて、それを蒐めて小册子にしてゐたが、昭和五年になつて『怪談全集』上下二册を作つた。私はそれで怪談に筆をつける機會もなくなるだらうと思つてゐたが、これも何かの因縁であらう。其の後になつても怪談を頼まれて、それが積つてかなりの數になり、其のうへ、怪談全集も絶版になつたので、茲に更めて、日本に關した物だけを蒐めて、『日本怪談全集』四册を上梓することにした。
 終に臨んで一言したいのは、此の怪談集は、私が前後二十年に渉つて書いたもので、怪談集を作るがために筆をつけた所謂際物でないと云ふことである。
   昭和九年六月七日
田中貢太郎識
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今回の朗読には、武葉槌所有の本のテキストを使用させていただいています。
今回使った本は、もともとは昭和九年に改造社から全4巻で出版されたものを、昭和45年に上下2巻にして桃源社から出版されたものです。
青空文庫に公開されているテキストとは細かいところが違う場合がありますので、あらかじめご了承ください。

日本怪談全集 第一巻
田中 貢太郎:著
出版者:桃源社
出版年月日:昭和45年8月10日

差別的な表現などは言い換えたり、飛ばしても意味の通るものは飛ばしてよんでいますので、ご了承下さい。

 

素人のクセだらけの読みですが、気に入っていただけるとうれしいです。